金融機関のDX
金融機関のDX(デジタルトランスフォーメーション)は、デジタル技術を活用して事業を大きく変革することです。代表例として、AI、自動運転、キャッシュレス決済、リモートワークなどがあります。
国内の金融機関でもDXの動きが加速しています。例えば、三井住友フィナンシャルグループや三菱UFJフィナンシャルグループでは、銀行そのものの変革を目指し、DXを推進しています。地方銀行もスマートフォンアプリを活用した接客や、取引先のデジタル化支援を積極的に行い、「DX認定事業者」に認定される例が増えています。
また、金融機関の基幹システムである勘定系システムにクラウドを採用する動きも見られます。例えば、北国銀行、山梨中央銀行、福島銀行、西京銀行などが、マイクロソフト、グーグル、アマゾンのクラウドシステムへの移行を決定しています。
さらに、広島銀行は「ひろぎんビジネスポータル」というネット完結型の融資サイトを開設し、AIを活用して融資可能額や利率を算定し、最短で2営業日以内に融資を実行する仕組みを導入しています。
金融機関のDXは、効率化やコスト削減、サービスの機動的な提供を実現し、業界全体に大きな変革をもたらしています。